
Blenderで服を作るアドオンGarment Tool
MarvelousDesignerという服のアプリが高価なので、似た機能のBlenderのアドオンを使ってみた。
※Blender2.83
※GarmentTool1.2.2

38と入力して「購入する」をクリックし決済すると、ダウンロードリンクが配布される。
アカウントがあるとライブラリページから再度ダウンロードできる。(アカウントがなく購入しても、購入完了ページでアカウント作成ボタンがあるので、そのタイミングに作成しても購入履歴が引き継ぐ)
型紙データから服の生地を作成
Blenderでペジェ曲線を使って生地を作るのも結構しんどいので、イラレからパスデータをインポートして手軽に生地を作成する。

A4サイズのPDFデータが8ページで構成されているので、すべて読み込む。


「後身頃」の半分の型紙、パスで作ったら、


複製し、選択状態でリフレクトツールで反転させる。


ピタっとくっつけて、パスファインダで「合体」を押して後身頃が完成。

袖もリフレクトツールで反転させて、型紙一式が完成。
文字を入れてもBlenderにインポートされないので大丈夫。



左袖の縫い合わせる箇所はこの3箇所。
本来は縫い合わせる辺の長さが同じになるのが望ましい。

注意点は、縫い合わせる辺にポイントが混ざっているとBlenderのGarmentToolでうまく縫えない。
このポイントを消して修正。


「Ctrl」「Shift」「S」キーで別名保存、SVGで書き出し。
そのまま「OK」を押して書き出し。
Blenderに読み込み


インポートするとサイズが超小さかったりする。

縫うための準備として生地の位置を決める。
縫う


GarmentToolがインストール済みであればツールシェルフの中のGarmentタブが表示されている。
「CreateGarment」をクリック。


「Edit Sewing (0)」をクリックすると上図。
縫い合わせる辺を設定していく。工程は
1、生地をクリック
2、縫う辺をクリック
3、次の生地をクリック
4、次の生地の縫う辺をクリック(クリックの前にホイールで縫う方向を変更)
※間違ったら「Esc」キー

まずは前身頃をクリック。

縫う辺あたりをクリック。

縫い合わせる生地をクリック。

縫い合わせる生地の縫う辺あたりをクリックし、前身頃と左袖前の縫い合わせ完了。
同じ要領で他もどんどん縫い合わせていき、終わったら「Enter」キーを押して編集終了。
シミュレーション


「Resolution」の値を適宜変更すると服の細かさに影響。
シミュレーションするために、「Generate Mesh」をクリックしてペジェ曲線をメッシュで出力できる。
ペジェ曲線と重なってるのでもやもやする、ペジェ曲線のレイヤーを非表示しておこう。

ちなみに上図の名前で出力される。

出力された「Cloth」レイヤーを選択し、PhysicsPropertiesタブをクリックすると、すでにClothシミュレーションが設定されている。




シミュレーションするにはタイムラインウィンドウを表示させないといけない。
画面の下部にマウスカーソルを当ててカーソルが変わったら右クリック。
「Horizontal Split」を選択すると画面分割ができる。


「EditorType」ボタンをクリック、「Timeline」クリックするとタイムラインを表示。


生地の衝突を設定するため、ボディを選択し「PhysicsPropertes」タブの「Collision」をクリックするとシミュレーションの際にボディを考慮して生地が縫い合わされる。
タイムラインの青いバー(時間軸)を動かすとシミュレーション開始。
ただいまの設定の状態だとうまく行かない。

「PhysicsPropertes」タブのClothの設定ウィンドウ内に、「MaxSewingForce」を増やしてもう一度シミュレーション。
こんどは縫われた。
微調整




肌と生地との隙間が空きすぎているときはボディの「Collisiton」の設定を見直してみる。
生地のClothの方にも「Collisiton」がある。



しわしわなので、重量を増やしてシワを伸ばしてみる。
でも局所的にグチャっとなっている・・・


これでいいやって思ったら「Finalize Cloth」ボタンを押すと書き出せる。
あまりうまく行かなったので見直してみる。


そもそも型紙の襟部分を見ると大きすぎるのに気づいた。
サイズが大きすぎたので調整。
着せるモデルを変更したり型紙調整したりしたらなんとか形になった?